原価率の高いブランド、飲食店から何を学べるか

おはようございます。
本日は原価率についてお話をしていきたいと思います。

まず、原価とは商品やサービスを制作するのにかかった元の費用を指します。原価率というのは販売価格のうち、原価が占める割合のことで原価÷販売価格で成り立ちます。
例えば、ある服の原価が500円として、販売価格が2,000円であれば 500÷2000=25% となります。

原価率の高いブランドとして挙げられるブランド・飲食店として名を挙げられるのはどの様なブランドでしょうか。
アパレルブランドであればメーカーズシャツ鎌倉、UNITED TOKYO、飲食店であれば「俺の」業態(俺のフレンチ・イタリアン等)、いきなり!ステーキ等が挙げられます。

メーカーズシャツ鎌倉は約59%、UNITED TOKYOは約50%、「俺の」業態は約60%、いきなり!ステーキは約60%と、業界の平均を大きく超えています。
ちなみにアパレルメーカーの原価率平均は17~18%。飲食店の業態は商品、業態によってばらつきがあるので一概には言えませんが「30%を基準にして考える」という一般的な言われがあるそうです。

つまり、上記に挙げた企業の商品の原価率はとても高い訳です。
ちなみに、上記の企業の共通する特徴は品質を追求していることで、品質の低いものを原価率を高くして提供している訳ではありません。

原価率が高いと何がいいのでしょうか。
私の考えるメリットは、2つあります。それは、
・より良いものを買いやすい価格で、本物をより身近に感じられる点
・何故高原価率でも商売がうまくいっているのかを考えることはビジネスを考える上での訓練になる点

本物という言葉を辞書で調べてみると主に2つの意味があります。
・にせものや作りものでない、本当のもの。また、本当のこと。
・見せかけでなく実質を備えていること。本格的であること。

何故本物を感じることが良いのでしょうか。
それは、何が良いもので、何が悪いものなのかが分かる様になることです。

より高い品質のものを知ることで、「あ、これは値段にしては高いな」「これはちゃっちいな」等と自分なりの判断基準が出来て、物事を選ぶ自分の指標になるからです。

こうしたものに触れることで、流行り廃りに流されず、常に本物を見抜く目を養う手助けをしてくれる。
これは本当に大切なことであると思います。

もしお金に大変余裕があれば高くて良いものを求めれば良いかと思いますが、そこまでお金に余裕がない学生や若い世代の人達にはとても良い機会を提供してくれていると思います。

お店に行って高原価率を維持出来る背景を考えるのも面白いと思います。

私はこれからも何が良いものなのかということを深く探求していきたいと思っておりますので、これからも活用させて頂きます。

それでは。