おはようございます。
昨日トルコ、アメリカ両国がビザの発給を停止するというニュースがありました。
これはこれからアメリカ国籍の人がトルコに働きに行く場合でも労働ビザが取れない(逆も然り)ということになるのでしょうか。
今回はこのニュースに絡んで、今回はパスポートについてのお話を。
私はエーゲ海クルーズの船で働いていた時の仕事として、乗船手続きの際、パスポートを確認する業務をしていました。
そこでは色々な国の人のパスポートを見る機会を得ることが出来ました。
トルコの人々で感じたのは、名前はトルコの人なのに、ドイツのパスポートを持っている人が多いことです。
これは何故かというと、1960年代に、労働者不足に悩んでいたドイツ政府が募集した招待移民です。この政府の取り組みによって、トルコ人以外にも、ギリシャ、イタリア、ポーランドといった国から若い労働者がドイツにやってきました。
現在ドイツにいるトルコ移民は300万人にものぼるそうです。
その為に多くのドイツパスポートを目にした訳です。
現在はサッカー界ではトルコにルーツを持つドイツ代表のエジル選手やギュンドアン選手等がいます。
また、ギリシャの人の名前なのに、オーストラリアのパスポートを持っている人を数多く見受けられました。
これの背景を見て見ると、1946年から1949年に発生したギリシャ内戦の発生を受けて15万人以上の人々がオーストラリアに移住をした背景があります。
また、2009年の財政危機を受けて、オーストラリアへ移住する方が増えたそうです。
こうして、パスポートからその国の移民の歴史を知ることが出来ました。
そこには授業ではないリアルがあります。
私はこの業務から移民について考えるきっかけを得られたことにとても感謝をしています。
日本も他人事ではありません。人口減少によって労働者不足の問題がより活発になると思います。
私達国民一人一人も移民について自分の意見を持つことが大切だと思います。
それでは。