おはようございます。
昨日10月10日のガイアの夜明けは”中古品”の覇者 新たな戦い!”と題しブックオフコーポレーションとメルカリの取り組みが紹介されていました。
そこで今回は苦境に立たされるブックオフについて、また復活するにはどうすればいいのかを考えていこうと思います。
ブックオフは1990年に第1号店をオープンして以来、現在はFC含め全国843店を展開する店舗です。
店舗によっては古本のみならず、古着からブランド品まであらゆるものを取り扱っています。
黒字経営を続けてきたものの、2015年以降は赤字に転落。苦境に立たされています。
やはりAmazon、メルカリ、ヤフオクの存在が影響が多いように思います。
何故なら単純にユーザー目線から考えてAmazonで買った方が古本が安く手に入り、メルカリで売った方が高く売れるからです。
私も以前はブックオフの何か見たことない本に出会える感じが大好きで、よく利用させて頂きました。
しかしAmazonの方が古本は安くてに入ることを知り、行く機会は減少しました。
また、ブックオフでものを売った経験もあります。ある時買って失敗した1万円の福袋の中身全部 笑。
しかし思うような値で買ってもらえず、凹んだ経験があります(買った私が悪いですが)。
また、後日そのブックオフへ行くと、その売った商品の値段が1.5倍で売られていました。
しかしメルカリ、ヤフオクが台頭してどうでしょうか。
C to Cという、直接売りたい人と買いたい人の間で売買が可能になりますので、
ブックオフという中間コストを挟まない分、高く売ることが出来ます。
より高く売りたい人がブックオフに行く理由がなくなってしまいました。
それでは、どの様に復活の道を歩んで行くのか。昨日の放送では一部の店舗でブランド品買取を強化するという内容がありました。
今後はブランド品の目利きができる人材を育てて、強化をして行く方向であるという内容がありました。
しかし通常はブランド品を売りたければ特化した専門店に行く方が安心ではないでしょうか。
質屋は質屋でブランド品や貴金属等の高額品に精通したプロフェッショナルがいるという印象があります。
売る側としてはそうした店舗へ行く方が安心が出来ると思います。
昨日放送されていた店舗には確かな方がいらっしゃる様ですが、アルバイト人員の割合が多いブックオフでブランド品を見る目利きを育成して行くのは時間の掛かることの様に思います。
しかもメルカリはブランド品に特化した、「メルカリ メゾンズ」というサービスも立ち上げてしまいました。
もしこのサービスが本格的に普及していけば、またブックオフの立場が危ぶまれます。質屋業界にも少なからず影響がある様に思います。
ブックオフの再建の為にはどうすればいいのでしょうか。
まずはブックオフへ行くこと、利用することのメリットを考えてみましょう。
《売り手側》
・値がつかなかったものでも引き取り処分をしてくれる
・インターネットを使うのが面倒な人にとっては楽でいい
・主張買取もある
《買い手側》
・レアな掘り出し物を見つけるワクワク感
・立ち読みが出来る
つまり売り手側であれば、すぐにものを処分したい人や手間を好まず売り値にこだわらない人にニーズがあります。
買い手側であれば、やはり見たことのないものを買うワクワク感があるのではないでしょうか。
これらを考えると、買取のサービスの質の徹底強化をして、各店舗の品揃えに独自性を出すことがいいと考えます。
例えば私が思いついたのは、全国にある店舗のネットワークを利用し、出張買取サービスの強化することです。
近所のゴミ出しに行くと、30~40年程前の雑誌で、比較的保存状態が良く捨てられています。
私はこれを見る度に、”こういうレアな物を欲している人、いるのだろうけどな”と思います。
しかし私の住む場所は高齢者の多い地域。つまりAmazonもメルカリもヤフオクも知らない訳です。
この様な高齢者地域にチラシをポスティングをし、徹底した出張買取をしてレアなものを買い取り、独自の品揃えにして行くことがいいと思います。
ということで、私は出張買取を含めた徹底的な買取のサービス強化に活路があると思います。
現在は本を含めた出張買取のサービスも凌ぎを削っている状態です。
しかしブックオフには買取特化をした業者にはない店舗販売網があります。やることを絞り、現在ある経営資源を活用して独自のポジションに立つことが一番必要なことなのではないでしょうか。
それでは。