おはようございます。
最近、「デビットカード決済、初の1億件突破 16年度日銀調べ 」という記事を発見しました。
日銀がまとめた報告書によると、2016年度のデビットカードの決済件数は平成15年度比で38%増の1億756万件と初めて1億件を突破したそうです。
デビットカードの利用は段々と増えてきている様です。
デビットカードとは、「即時払い」のできるカードのこと。支払い時に登録されている銀行口座から即時に引き落としがされるカードのことです。
一ヶ月単位での引き落としとなるクレジットカードとは異なり、現金の管理が容易になることが魅力です。
現在のデビットカードの決済総額は電子マネーの5分の1、クレジットカードの10分の1程度でまだまだ普及はしていませんが、利用が増えてきているのは冒頭の通りです。
何故利用が増えてきているのかというと、それは貧困層の増加なのではないでしょうか。
現在日本の所得層の賃金を見ると、実は1990年代から日本国民の年収は下がり続けているそうです。更に平成26年の調査では、年収300万円以下の人口が全給与所得者の4割に達しています。
つまり、年収の低い層は出費にシビアになるのは必至です。そこで口座の引き落としが遅いクレジットカードよりも「口座を可視化できる安心感」のあるデビットカードの良さに気付いてきたことではないでしょうか。
更に現在は周囲で使用している人が増えてくれば、便乗して利用数が増えてくるのではないかと思います。
アメリカの例で見ると、サブプライムローン問題で「低信用者」となってクレジットカードが作れなくなってしまい、審査のハードルが低いデビットカードに移行して利用が増えている例があります。
更に驚くことに、アメリカでは既に売上高(手数料のことを指すと思われます)ベースで見ると「VISAデビット」が「VISAクレジット」を上回っているそうです。
日本では、金銭管理のシビアな層(もしくはそうならざるを得ない層)を中心に普及していくのではないでしょうか。
また、だからといってクレジットカードの利用が減るかと言えば、そうではないと思います。
日本に関していうと、実は富裕層(100万ドル以上資産を持つ層)の数は282万6000人おり(2016年クレディスイス証券調べ)、現在も増え続けているそうです。
こうした層にとってはクレジットカードを使うメリットの方が大きいですし、持つことをステータスとする人達も一定数いるかと思われます。
つまりクレジットカードの利用層とデビットカード利用層も二極化をしていくということが言えるかと思います。
私の意見としては、クレジットを使用するよりも気が大きくならずに済み、衝動買いの割合が低くなるかと思います。つまりより使うべき所に、消費をすることに繋がると思うので、個人にとってはとても良いカードだと思います。
私も実際に活用をして消費に変化が出るのかを試したいと思います。
それでは。