おはようございます。
今私は大前研一さんの『「0から1」の発想術』という本を読んでいます。
その中で面白い部分がありました。
それは、「自分の会社を潰す方法を考えろ」という内容です。
GEのCEOであったジャック・ウェルチ氏は当時、「アンチ事業部を作れ」と命じそうです。このアンチ事業部は社内の既存の事業部を潰す為の事業部を作れという内容でした。
つまり、アンチ事業部を作ることで自分の会社を潰すを方法を徹底して考えるということです。「他社につぶされるくらいなら、自社の新事業部につぶされたほうがまし」という発想のもと、
実際に社内に仮想の競合集団をつくって、自社が自社の競合と仮定して、ビジネスプランを考えたそうです。
私はなるほどと思いました。
このアンチ事業部を作ることで、下記の様な流れが起こるのではないかと思いました。
・アンチ事業部が自社(ここでいう競合)を徹底的に分析をする
・そこから弱点を洗い出す
・分析結果を基に、新しいビジネスプランを考える
・その過程で新しいアイデアが生まれる
・自社の既存事業をつぶす戦略を磨き上げていく過程から、他社からシェアを奪われない戦略を編み出す
実際にGE社はこの取り組みで市場の優位性をより強固にしたそうです。
ウェルチ氏の、「敵にやられたら困ることを自分自身で考える」発想はとても面白いと思いました。
勝負事においては、自分達の弱点を把握しそれを克服する努力を重ねながら、相手の弱点を分析してそこをついていくという流れになると思います。
このウェルチ氏の発想は自分自身を勝負における相手として捉えて徹底的に倒す方法を考えることで、相手がその策を打ってきたとしてもそれに対する対抗策まで考えることができます。
私は自分で自分達の弱点を分析するよりも、自分達を競合相手とみなして分析をすることでより鋭い分析が可能になるのではないかと思いました。そして結果的により深く自分を知ることにつながると思います。
自分を弱点を知るという行為は同じでも、発想と視点を変えることでその行為はより深みを増すことが出来ます。
今回はものの見方をかえるとまた新たなことが見えてくるというお話でした。
私も一つ一つの行動の質を高める為に、発想の転換をうまく実践に繋げられる様になりたいと思います。
それでは。