おはようございます。
昨日は汚いと感じることは大切という話をしました。
今回はそれに関連したことについて。
私の通っていた高校は修学旅行がファームステイでした。
内容は北海道の釧路エリアの農家さんの所に2~4人一組で宿泊をし、実際に酪農家さんと同じ生活をするというものです。
皆行く前は”汚いから嫌だ”とか”何故修学旅行なのにそんなことをしなければならないのか”といったネガティブな反応が多いものでした。
私の班は牛乳を生産する酪農家さんのお宅でした。
案の定家の近くに牛舎があり、あの独特の臭いがして、あまり気が進まなかったのは事実です。
普通に牛が糞の上を歩いていたり、そこに座って座っているのには驚きました。そんなことも当時の私は知りませんでした。
お手伝いさせていただいた作業では、実際に牧草を牛にあげたり、乳搾りをやらせていただいたりといった作業がありました。
しかし牛さんのお世話をしていると不思議で、愛着が湧いてきて、愛おしくなってくるのです。
最後お別れの頃には牛さんに対しては寂しさの念が湧いて来ていました。
そして他の生徒は皆、来て良かったと思うのです。
本当に貴重な経験をさせていただいたと思っています。
私がそこで感じたのは、生産現場を知る重要性です。
普段の私達は自分で足を運ばない限り、生産の現場へ実際に見る機会は少ないと思います。
自分の食べているものがどの様に造られてされているのかを知ることで、それが生産者の方々のお陰で成り立っていて、普通ではないことを知ることができます。
現場を見ることで自分なりに感じることがたくさんあると思います。
今はコンビニやスーパー、ファミレスで基本的に通年で同じものを食べることができます。こういう生活をしていると、自然とその裏にある生産者の背景が忘れがちになってしまうような気がしてしまいます。
そういった思考になるのは危険です。
だからこそ、教育の部分に生産現場を実際に見る経験があった方がいいと感じました。
ここで指す生産現場は、ビール工場やお菓子の工場など加工食品の現場ではなく、生き物を扱う現場です。
そこで実際の動物の動きや糞をみることで、更に感じることが多くていいのではないかと思います。
生き物の命をいただくという、感謝の念を感じることができます。
ということで、今口にしているものがどの様な過程を経てできたのかは常に意識できる自分でいたいと思いました。
それでは。