おはようございます。
本日は滋味について。
今日で新潟生活は3日目を迎えます。
私の勤務をしている所は、旅館です(そういえばブログでは初めて言うかもしれません)。こちらでプレゼンター(サービススタッフ)として働いています。
今回はこちらの旅館が出している、食事にフォーカスして話を進めています。
こちらの旅館は、「滋味」を大切にしています。
滋味とはなんでしょうか。辞書で調べてみると、
① うまい味。また,栄養のある食べ物
② 物事に感じられる深い味わい
とあります。実際にお出ししている料理は野菜が中心で、地元の食材をメインに使われています。
まかないで私もこうしたお料理をいただける機会があるのですが、とても美味しい。本当に日本一のまかないなのではないかと思うくらいです。
滋味という解釈には様々な解釈があるかと思います。
私が今考える滋味とは、その素材本来が持つ力強い味わいだと考えます。
野菜で例えると、さつまいもや人参から感じる甘み、ふきのとうやうどから感じる苦味など、食材にはそれぞれ独自の味わいがあります。
甘みといってもただ単に砂糖が出す甘みとは異なります。
私は滋味を感じる食材を味わうことで、「これは現代人が忘れかけている感覚だ」と感じました。
現在コンビニやファストフード店で売られている食材は、残念ながら滋味を感じられるものは少ないように思います。
例えその食材の質が良くなくとも、濃くてうま味のある調味料で味付けをしてしまえば、食べられるものになります。
しかしこうした食べ物ばかりに慣れてしまうと、手軽さを求めて食べるものがどんどんそうしたものになってしまいます。栄養価もでいうとカロリーや糖質摂取量は十分だけれど、ビタミンやミネラルが不足してしまう場合が増えて、結果的に生活習慣病を始めとした病気の元になりやすくなるのは間違いありません。
そうして手軽に食べ物を食べられる場所が増えることで、滋味を味わう機会が減ってしまったのではないかと感じます。
私は現代に生きる人がこうした滋味を実際に味わうことで、現在の食に対する気付きを得られるのではないかと思います。
本当に贅沢なのは、フォアグラやキャビアなのか、採れたての地元のお野菜なのか。
ここをそれぞれが考えることによって、人々がより豊かな食生活へと進むヒントになるのではないかと感じました。
またそれは、健康へのヒントにも繋がると思います。
それでは。