特AからAへ

おはようございます。
本日から二十四節気七十二候を文頭に載せてお送りします。

昨日もお伝えしましたが、それぞれの意味をもう一度。

【二十四節気:雨水(2/19~3/4頃)】
空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきた。春一番が吹くのもこの頃。
しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりもする。三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていく。

【七十二候:草木萌動(2/29~3/4)】
足もとや庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽
が見られる頃。やわらかい春の日差しの中、草
木が芽吹き、新しい命が生まれる。

本日の南魚沼市も晴れ。
空気も段々と暖かさが増しています。

さて、先日魚沼エリアで衝撃的なニュースが。
こちらです。

魚沼コシヒカリ「特A」逃す 17年産食味 連続記録28で止まる
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27531570Y8A220C1EE8000/

これは日本穀物検定協会(東京・中央)が28日発表した「2017年産米の食味ランキング」において、28年間唯一「特A」を取り続けていた魚沼産のコシヒカリですが、先日のランキングで「A」に落ちてしまったのです。

そもそもこのランキングとは何なのでしょうか。
 日本穀物検定協会が、”良質米作りの推進と米の消費拡大に役立てるため”に始めたそうで、昭和46年産米より全国規模の代表的な産地品種について食味試験を行い、その結果について毎年食味ランキングに入れているそうです。

食味試験の審査方法は、専門の評価員である食味評価エキスパートパネルという20名の方々が行い、
白飯の「外観・香り・味・粘 り・硬さ・総合評価」の6項目について、複数産地コシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種のものを比較評価する相対法でチェックをするんだとか。

今回の「A」に落ちてしまった件では、協会は特にコメントを残していません。
どうやら天候不順による不生育の「外観」が強く影響してしまった模様です。

「A」に落ちてしまうデメリットは、農家さん目線でいうと売れ行きに影響が出てしまう可能性があることや、価格が下がってしまう可能性があるということ。これはかなり大変なことですね。
また、自治体目線でいうとふるさと納税にも影響が出るかもしれません。南魚沼市は昨年6月1日よりふるさと納税返礼品を開始して以来、既に寄付額が8億円を突破しているという快進撃を見せています。その返礼品の切り札がコシヒカリなので、もしかしたら納税額にも影響が出るかもしれませんね。

また、私のロッジに住んでいるオーナーのキヨシさん(米作りの名人)にも今回のニュースについて聞いてみると、「価格は多少下がるだろうね」と一言。

そもそもの話でいうと魚沼産コシヒカリと言ってもエリアが広いのが事実。
魚沼エリアは魚沼市、南魚沼市の他、小千谷市、長岡市、十日町市、湯沢町、津南町を含む5市2町を指します。

エリアでいうとかなり広大です。端から端までの距離は車で約2時間掛かるほど。
これだけ広ければ土壌が違いますし、同じ品種でも差が出るのも必然です。

つまり何が言いたいのかというと、あくまでこのランキングはそのエリアの平均的なもの味のランキングである訳ですので、あまり鵜呑みにしすぎることはありません。

また、実は魚沼産コシヒカリが美味しいと言われているのが南魚沼で、その中でも美味しいと言われているのが私の住んでいる塩沢というエリアのお米です。
お米の味に疎かった私でも分かるくらい、違いの分かるお米が食べられますよ。

という訳で、まずは実際に体感してみることから始めましょう。
塩沢のおにぎり屋さんでも違いの分かるおにぎりがあります。
実際に食べてみれば、ランキングってあんまり関係ないんだなということが分かると思います。

それでは。