超有次活用的共有自転車 in Shanghai

【二十四節気:清明(せいめい):3/20~4/3頃】
清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語。
花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃。

【七十二候:玄鳥至(つばめきたる):4/4~4/8頃】
冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表している。

おはようございます。
本日は上海滞在2日目にして最終日。日を跨いだ1:05のフライトで帰国の途につきます。
会社の社員旅行のメインコンテンツは食ですが、私は密かに体感したかったものがありました。
それはシェアリングエコノミーです。

シェアリングエコノミーとはなんでしょうか。
物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組みのことです。
現在では自動車を個人や会社で共有するカーシェアリングをはじめ、ソーシャルメディアを活用して、個人間の貸し借りを仲介するさまざまなシェアリングサービスが登場しています。

実は中国もシェアリングエコノミーが急速に生活に根付いて来ている国の一つです。

私は前職がまさにシェアリングエコノミーのサービスを展開している会社ですので、実際に体感してみることにしました。
今回体感したのは、シェア自転車サービスのmobikeと配車アプリの滴滴(ディディ)です。

今回はシェア自転車サービスのお話を。
中国シェア自転車サービスの特長は、自由に乗り捨てができることです。

実際に使用する流れを見ていきましょう。

《準備》
・アプリをダウンロード・アカウント登録をする
・支払い方法を設定する

《解錠する》
・アプリ上のマップで自転車を探す(上海の場合は至る所に置いてある)
・地図上のアプリに表示されている、”unlock(アンロック)”という部分をクリック
・カメラ画面が表示されるので、自転車のカゴ近くにあるQRコードをスキャン
・QRコードを認識すれば、ロックが自動解除される(とても驚く)

《実際に乗る》
・実際に乗り始めることができるので、乗る

《終了する》
・マップを見て、駐輪禁止表示のある所以外に停める
・自転車の鍵を施錠すると
・ピピッという音がなり、終わる。

といった具合です。
一度慣れてしまえば後は簡単。次回以降は自転車を見つけて乗ればいいだけです。

私がmobikeを使って驚いたのは以下の点です。

・価格は15分8円。
・本当に至る所に自転車が置いてある
・結構歳をとったおばちゃんも平然と使っている
・本当に道行く人が使っている
・学校の前に大量に置いてある(恐らく通学用に使っていると思われる)
・本当に気軽に使えるので、短い距離の移動に大変便利(例えば、駅から降りて目的地まで歩いたとして、帰りは自転車で駅まで自転車で帰ることができる)
・ハイエースの様な車に自転車を積み下ろしを繰り返し、自転車の数調整をしている。
・自転車禁止の道の周辺には、自転車の進入を見張る警備員が至る所にいる。

また、問題点もあります。

・歩道を遮る形で置いてあることも少なくない
・至る所に置いてあり、景観的にはそこまで良くはない
・車道でバイクや車と一緒に並走するイメージなので、安全面に気をつける必要がある

上記の様な具合です。

日本でシェアサイクルの普及はあるのでしょうか。
現時点で東京などの大都市だと難しいと感じます。
何故なら、上海の様に歩道の至る所に自転車を置くスペースがなく、第一にそうした置き方は自治体が許さないと思われます。
現段階で、東京で見掛けるシェアサイクルはスタンド付きの自転車用の駐輪場に設置されているイメージなので、乗り捨ては出来るけれどもスタンドに戻さなければなりません。
スタンドもそこまでたくさんではないので、気軽さという点ではかなり劣ります。

別に無理して探してまで使おうとはならない様に思います。
だからといって、至る所に乱雑に自転車が散りばめられていたら確実に景観は損なわれます。
シェアサイクルは、圧倒的な気軽さが第一条件だと思います。
よって東京では普及が難しいのではないかと感じました。

しかし私としては大満足、とても新しい体験でした。
これからもこうした新たなサービスの傾向については知って行きたいと思います。

皆さんも中国の都市部へ来たらぜひ使って見て下さい。

それでは。