超紫外線的体験から、私は何を活かすのか

【二十四節気:清明(せいめい):3/20~4/3頃】
清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語。
花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃。

【七十二候:玄鳥至(つばめきたる):4/4~4/8頃】
冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表している。

こんにちは。
Ultravioletでのディナーから2日が経ちました。
私は今もその楽しかった感じが忘れられません。
何故あそこまで楽しいと思わせてくれたのか、一晩7万円でも価格相応以上だと感じさせてくれたのか。

今日の会社のFacebookを覗いてみると、会社の社内旅行についての投稿が。
そこには、”「Ultraviolet」で学んだことを私たちなりに変化させて、さらに新潟・魚沼を楽しんでいただける様、頑張っていきます!”
とありました。

この体験をどの様に活かして行くのか、もう一度考えてみたいと思います。

まず、私がやる必要があると考えたのは、

”私達なりに変化をさせる”。
この言葉を分解してみると、”Ultravioletで提供している素晴らしい点を参考に、私達も違う形で提供をすること”
になるかと思います。

それではまず、Ultravioletの素晴らしかった点を挙げてみます。

・予想外が溢れていて、360度からやってくる
・ストーリーが凄く作り込まれている
・目に見て楽しい、触って楽しい、聞いて楽しい、味が楽しい、香って楽しい
・料理と飲み物の関係だけでなく、あらゆるものを五感とリンクさせて料理とのペアリングをしてくれる
・決して劇の様なステージと観客の距離感ではなく、むしろ親近感を湧かせてくれるコンテンツの数々
・最先端技術を駆使しながらも、”心”が伝わってくる

それぞれで見ていきます。
・予想外が溢れていて、360度からやってくる
Ultravioletで体感したものは、予想外がたくさん。”あれ、ここから出てくるの?!””これにこの組み合わせなの?””机に照らし出してくれるの?””これ、食べられるの?””ここから出て来たかあ〜”みたいな仕掛けがたくさんありました。

・ストーリーが凄く作り込まれている
Ultravioletのコースのメニュー数はかなり多めでした。
決して数で勝負ではなく、それぞれを最大限に楽しんでもらう為にストーリーの作り込み、スタッフの動きがとても洗練されていました。

・目に見て楽しい、触って楽しい、聞いて楽しい、味が楽しい、香って楽しい
上記の”楽しい”は全て五感のものです。
見て楽しいと言っても、それは映像だったり、スタッフのパフォーマンスだったり、料理の美しさ・面白さだったり。
見て楽しいといっても色々な楽しませ方があることが分かります。
そして触って楽しい。
料理を舌で触る時の感触もたくさん。それはパチパチしている時、カリッとしている時、パリッとしている時、アワアワしているかも知れません。
聞いて楽しい。
どの料理の時もそのコースにあった曲が流れてきます。
それが気分を高揚させたり、ちょっと予測の付かない気分にさせたり、感情へのアプローチに最大限使用されています。
味が楽しい。
その数十種類の料理達の味も変化に富んでいました。
五味は甘い・辛い・酸い・苦い・塩辛いの5種類ですが、それらを最大限に活用して、組み合わせて、体感したことのない味を数多く提供してくれました。こんなに知らなかった味ってあるのか!
そんなことを感じました。
香って楽しい
Ultravioletは嗅覚へのアプローチの仕方も面白いです。
嗅覚へのアプローチも上下左右360度3Dに活用をしていました。

・料理と飲み物の関係だけでなく、あらゆるものを五感とリンクさせて料理とのペアリングをしてくれる
通常、お料理のペアリングは純粋に食べ物と飲み物の組み合わせを楽しむものです。
しかしUltravioletではそのペアリングの範疇を明らかに超えてきます。
それは音楽もそうですし、空間の香り、映像の活用、空間の雰囲気、料理の形などフルに活用して提供をしてきます。
そうか、ペアリングってもっと広く考えてもいいのだな。
そういうことを感じました。

・決して劇の様なステージと観客の距離感ではなく、むしろ親近感を湧かせてくれるコンテンツの数々
エンターテイメント型レストランと聞くと、ミュージカルの様なステージと観客の距離感を想像するかもしれません。
ですがUltravioletではむしろ逆。スタッフの方はとにかく親近感があり、休憩時間中は会話を楽しめますし、質問にも答えてくれる。
そして・バックグラウンド(キッチン内)を活用したものがコンテンツにあるなど、むしろ距離感を縮めてくれる仕組みがたくさんありました。
もうこれで私たちはUltravioletを更に好きになってしまう訳です。

・最先端技術を駆使しながらも、”心”が伝わってくる
Ultravioletはぱっと見の派手さから、最先端技術を駆使したレストランという印象を強く受けるかもしれません。
しかしUltravioletがとても大切にしていたのは、”心”です。
何故なら、スタッフからは”心から楽しんでもらいたい”という気持ちが感じられましたし、あそこまで親近感もセットで提供をしようということはその”心”がなければ出来ません。
私はUltravioletにとってそうした先端技術の駆使はとても重要なものだと捉えていますが、その技術も”心”がないと素晴らしいものにはならないということを理解しているのではないかと感じました。

そして私たちはこれをどう活かすのか。
私は上記に連ねたこと一つ一つをヒントに変換を行って行こうと思います。

一つだけ変換のヒントを。
Ultravioletは技術を駆使したもので五感にアプローチ、
私達は自然を使って五感にアプローチをすることができる。
食という共通点はあれど、五感のアプローチの仕方に関しては対極の関係かもしれませんね。

さあ、とても面白くなってまいりました。
自分だったらどうするのか?
常に自分ごととして捉えることが、仕事の充実、人生の充実に繋がっていくと思います。

それでは。