おはようございます。
本日も自律神経に関する考察を。
昨日は温度から見た自律神経についてを考えましたが、今日は仕事という観点をメインに据えて考えたいと思います。
自律神経のおさらいを簡単に。
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《おさらい》
自律神経とは、 自律神経は呼吸や心臓の動き、血液の流れ、食べ物の消化、体温などを制御しているもので、脳の視床下部を起点に脊髄を通って、手足の先まで全身にくまなくはりめぐらされているものです。
自律神経のうち、活動しているときや興奮・緊張するときに強く働くのが「交感神経」です。これが活発に働くと血管が収縮し、心拍数や血圧が上がります。アクセルの様なイメージというと分かりやすいでしょうか。
これに対し、休息やリラックス時、睡眠の際に強く働くのが「副交感神経」です。これが活発化すると小腸や大腸が盛んに働きます。いわばブレーキのような役割です。
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仕事をしている時というのは、集中をする必要があるので、気を張る交感神経が強い状態になるかと思います。
逆に休日に家にいれば、リラックス状態にあるかと思うので基本的には副交感神経が優位になります。
この両者がバランスを取りながら健康を保つ訳ですから、極端にバランスを乱さないことの方が大切な訳ですね。
現在の日本は明らかに長時間労働の傾向にあり、交感神経が過剰に働いている傾向があるかと思います。
そこには人間関係のストレスなどが含まれていたら、更に交感神経を強く働かせなければいけない状況にあるかと思います。
このバランスが悪くなった時には、下記の様なことが起こる可能性がある様です。
・ 本来なら熟睡して体を回復させるべき時に、副交感神経の働きが悪くて眠れない
・ 運動していないのに交感神経が働き心拍数が上がって動悸が起きる、また呼吸が早くなる
・暑くもなく、体を動かしてもいないのに交感神経が働き汗が大量に出る
・立ち上がる時に血圧がコントロールできずに立ちくらみを起こす
・体温調節がうまくできなくなり、火照りや冷えを感じやすくなる
といった不定愁訴が起きやすくなります。これを自律神経失調の状態と呼びます。
自律神経失調症という言葉はよく耳にするかと思いますが、その症状ですね。
だからこそ、リラックスや休息を入れて副交感神経が優位になる様にする必要がある訳です。
「何故休息が必要なのか?」それは自律神経の観点からみると一つの回答が出ます。
私も思い返してみると、ギリシャでの生活は交感神経状態がとても高い状態だったのではないかと感じています。
船に乗っている間は休日がなし、基本的に長時間労働、初めての環境での生活、寝室は2人部屋で相手に気を遣うといった環境でした。
もしかしたらその交感神経がかなり優位な状況が続いていた為に、体感したことのない精神状態になったのかもしれません。
私は休憩が下手な方であると自覚をしておりますので、意識的に、自然な形の休息時間を取る様に意識したいと思います。
この交感神経と副交感神経という観点から自分の生活を照らし合わせてみると、生活をより良くするヒントが隠れているかもしれません。
それでは。