もっと細部に宿らせたい

おはようございます。
昨日の夜は、夕食にて社長に配膳を担当しました。
結論からいうと、反省しきりでした。しかし最高の学びの場となりました。

まずは一つ一つの食事におけるプレゼンテーション。
あらかじめ自分で伝えたいことを伝えようと思いましたが、やはり突っ込まれる質問はどれもそのことに対する本質的なことを知らないと答えられないことばかり。
まだまだ自分の力不足を感じました。

更に立ち振る舞いや動作に関して、いただいた指摘は戸の開け閉め・手の位置・ご飯のよそい方、に関しても指摘をいただきました。

もう、いただいた指摘や問い、全てが根源的な部分から思考が始まって、さすがボスと言う他ありませんでした。

その中で感じたことは多数に渡りました。
まずは実際に現場を知り体感をする重要性。
例えば今お出ししている山菜一つをとっても、そもそも私は山菜を採りに行ったことがありません。
その山菜が実際に生えている所を見て、実際に採り、そこで味わうことによって初めて体感することになる訳です。
私は実感を伴ったプレゼンテーションでないと、いいものは提供できないのだと感じています。

もう一つ、強く感じたのはその物事の起源を知ることです。
例えば、ご飯の煮えばな。
そのルーツがどこでどの様に、何故始まったのかを知ることで、自然とお伝えしたいポイントが出てきます。
そしてその歴史を辿り、今度は何故私達がそれを採用して、お客様にお出ししているのかを知ることで、自然とお伝えしたいポイントが浮かんできます。

こうして感じたことから、私は行き着いた一つの結論がありました。
それぞれお伝えすることに関して、自分なりの何故を追求し、自分なりの結論を出すことです。

何故焼き畑栽培をするのか?そして何故そのお野菜を提供しているのか?そこからお伝えしたいことは何なのか?それを食べることで感じていただきたいことは何なのか?そして私がそれをいかにうまく引き出せる様になるのか?

何故銃で殺したマガモではなく、網猟で猟ったマガモなのか?
そこに生まれる違いは何なのか?

何故アンコウは深海に住んでいるのか?深海魚に旬はあるのか?

何故楓は水を吸うとそれが樹液となって甘くなるのか?

何故雪室人参は甘くなるのか?

何故在来種を使うのか?こそばなのか?

何故自家製なのか?

こうした何故を追求して、自分の納得する解を出すことで初めてプレゼンテーションが命を宿すのだと思いました。

まとめると、
・起源を知る
・一つ一つの動作に気を配る
・起源を知る
・現場で体感をする
・疑問に思ったことは徹底的に掘り、自分の納得する結論を出す
・自分の役割を再認識して、その通りに動く

まだまだやることはたくさんあります。

昨日は本当に貴重な機会をいただきました。
感謝です。

神は細部に宿る。最近この言葉を噛みしめる場面が多くなりました。

これからもその一瞬を大切に!

それでは。