教育は大事。〜蚕さんより〜

【二十四節気:小満(しょうまん):5/20~6/4頃】
陽気がよくなり草木が成長して茂るという意味。農家では田植えの準備を始める頃。動物や植物にも活気があふれます。また、秋にまいた麦の穂が付くころで安心する(少し満足する)という意味もある。

【七十二候:蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ):5/20~5/25頃】
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃。蚕がつむいだ繭が美しい絹糸になります。

おはようございます。
本日より二十四節気が変わり、小満(しょうまん)に。意味は上記の通りで、ちょうど先日南魚沼のキヨシさんの田んぼも田植えが始まったという一報がありました。まさに二十四節気通りですね。
こうして季節の大体の流れを把握して、感覚の中に落とし込まれていくのも、二十四節気七十二候を毎日ブログにUPしているからこそのお陰でもあります。

そして七十二候は蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)。
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃という意です。
明治時代の浅間温泉エリアは地場産業の蚕糸産業が盛んで、温泉街としても発展を続けていた時期でもあったのですが、養蚕で成り立っていた側面があるそうです。その為、桑畑に囲まれた温泉街であったそう。

蚕で思い出すのは、小学生の頃に蚕を育てる授業があったこと。
班を作って各自が持ち回りで蚕の入った段ボールを家に持ち帰り、世話をするというものでした。
その時驚いたのは、夜に蚕が”ムシャムシャ”と音を立てながら桑の葉を食べていたこと。
あの音は今でも体が憶えています。

そんな蚕との思い出で感じたのは、教育は大事であるということ。

”養蚕業が盛んだから、周囲に桑畑が広がっている”と言っても、そもそも蚕の餌が桑の葉であるということを知らないと意味が理解出来ないのです。

私も恐らく小学生の頃にあの蚕を育てる授業がなければ、未だに知らなかったかもしれません。

利便性の進んだ現代だからこそ、幼小中高の時期において”昔はこれが当たり前だった”という旨を知ることがとても大切なのではないかと思います。

私も最近年上の方々と会話をする中で、”その世代の当たり前を知らない”と感じることが多々あります。

もちろん全てを知る必要はないですが、必ず知っておいた方がいい前提がある。
それを教育者側が見極めて、カリキュラムを作っていくことは非常に大事だと思います。

私は生涯のうちで教育に何らかの形で関わりたいと思っています。
さて、どの部分で関わっていきましょうか。

それでは。