価値提供をすることで、”安い”と感じていただこう

【二十四節気:啓蟄(けいちつ:3/5~3/19頃】
啓蟄(けいちつ)とは、土中で冬ごもりをしていた生き物達が目覚める頃のこと。
生き物たちは久しぶりに感じる爽やかな風と麗らかな春の光の中で生き生きとしています。

【七十二候:桃始笑(ももはじめてさく):3/10~3/14頃】
桃のつぼみが開き、花が咲き始める頃。昔は“咲く”という言葉を“笑う”と表現したそうです。ゆっくりと開いていく桃の花は、ほほ笑んでいるようにも見える。

こんにちは。
昨日は旅館でイベントがありました。

その名も、”ローカル・ガストロノミー 実践講座”。
講師の方は有名な料理人でありながら、年商百億円を超える企業を創り上げた方です。

内容は大変学びが多く、色々な着想を得ることが出来ました。

その講師の方が仰っていた、繁盛店を作り出すコツは”安い・美味い・雰囲気が良い”だそうです。
また、美味しいだけでは繁盛店にはなれないと仰っていました。

コツの一つである”安い”という意味は”ただ安価だ”という訳ではありません。
ここで言う”安い”は価格以上の価値を感じるから、安いと感じるという意味です。

更に講師の方は「一万円でも高く感じる一万円と、安く感じる一万円がある」と仰っていました。

例えば、食べに行ったフレンチが一万円だったとします。
そのフレンチを食べて、価格以上のものだと感じれば安いと思うかもしれませんし、価格相応の価値を感じなければ高いと感じます。

ここがポイントです。
ただ低価格なだけが”安い”だけではありません。

”値段以上の価値を感じる”と感じてもらうことでも”安い”と感じてもらうことが出来るのです。

それでは、値段以上の価値を感じてもらうにはどうすればいいのでしょうか。
もちろん、価格設定によってそのイメージを作ることも出来ますがそれと同等に大切なのが相応以上の価値を提供することが重要です。
価値を提供する為には、常にその提供するものに対してプロフェッショナルであることが大切。
つまり良質なものを提供する為の学び、探求、戦略が不可欠になってくる訳です。

世の中の企業を見渡してみると、いかがでしょうか。未だに価格競争で活路を見出している企業がたくさんいます。
価格競争=安売り競争ですから、商品の単価が落ちてしまう。
単価が落ちてしまうということは、自分達の懐に入る金額が少なくなってしまうということです。
そこで落とした金額分を取り返す為に数を多く作って多く売ろうとする。
そうすると今度は作り出す側が疲弊しだしてしまいます。
これでは労働者が幸せになれません。

本当の意味で安い商品やサービスというのは、以外と少ないと思います。

私は価値を提供することで”安い”と感じてもらえる側でありたい。
その為に継続的な学びを続けて、自分の理念にあった行動を心掛けたいと思います。

それでは。