マニュアル車の今後の可能性

おはようございます。昨日はマニュアル車(MT車)についてお話をしましたが、本日もMT車についてのお話を。
本日、ネットのニュースで、「MT車が予想以上のバカ売れ…ホンダ シビック 新型、受注の半数近くがMT車に」という記事を見かけました。

これは、今年9月に発売したホンダの新型『シビック』の累計受注1万2000台のうち、ハッチバック車に設定されるMT車の受注比率が約35%のおよそ2100台がMT車での受注だったとのことです。

シビックは『セダン』『ハッチバック』『タイプR 』と3種類を展開しています。その中でもタイプRはMTのみの取り扱いなので、1万2000台のうちMT車の割合は約半数にものぼるとのことでした。

更にホンダ側は月の販売目標台数は2000台にしていたということで、かなり大きく上回った形です。

このニュースを見て知ったのは、一定層に対するMT車のニーズです。
現在国産車のメーカー見ると、そもそもAT車しかラインナップとして揃えていない車種が多数ありますが、MT車の「操る楽しさ、乗っている感」を求めている人はまだまだ多いのではないかと思いました。

シビックの購買層を考えると、現在、シビックの価格帯はハッチバックタイプで約280万円〜、タイプRで約450万円であることから、少し金銭的余裕があり、かつスーパーカーブームを経験した40~50代が多いのではないかと思います。

まだまだこの分野に開拓の余地があることが明らかになった形です。

また、これは若者のクルマ離れのアプローチの作戦の一つとしても用いることができるのではないかと思います。
そもそも私達20~30代の世代というのはMT車自体が希少な時代に育っています。

先日トヨタ自動車の豊田章男社長は「クルマは単なる移動手段ではなく、楽しいということを今後もアピールしていく」という言葉を発していました。私はその楽しさはまさに「操る楽しさ、乗っている感」のあるMT車ではないかと思いました。

現在の普通MT免許、AT免許の取得比率を見ると、2015年で43%と年々減少傾向にあります。2009年まではちょうど割合が50%でした。
もしMT車ニーズを開拓するのであればタイムリミットは近づいているのではないかと思います。

自動運転化の波があり、「単なる移動手段」としての側面が高まっている自動車ですが、ここにMT車がスパイスとして入ってきたら面白いなと思いました。

まさに「二極化」と言えますね。

それでは。