教える時は、紐付く様に教えよう

【二十四節気:清明(せいめい):4/4~4/19頃】
清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語。
花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃。

【七十二候:鴻雁北(こうがんかえる):4/9~4/13頃】
ツバメとは反対に、冬の間を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていく頃。雁は「かり」とも読み、「鴈」と書くこともあります。「カリカリ」という鳴き声が名前の由来とも言われている。

おはようございます。
本日から七十二候の暦が変わり、次候の鴻雁北(こうがんかえる)へ。
雁はカナダ・アラスカ州・シベリア東部などに生息するいわゆる渡り鳥。
江戸時代は全国どこでも見られたそうですが、明治時代入り禁猟が解禁されると雁は乱獲の目に遭い数は激減。
現在は日本でも数えられる程の地域しか見られなくなってしまいました。

私の会社では5人の新卒の方が入り、雰囲気はフレッシュになりました。
私の職場に入った新卒の方は3人です。

現在私は夕食のサービス(プレゼン)が仕事内容に組み込まれています。
そこで1人の新人さんがいるので、色々と教えることになります。
例えば、食事で出されるもののプレゼンテーションの方法から、現在揃えているドリンクや食材がどこからきたものなのか、どのようなストーリーがあるのか等、色々知っておく必要のある基礎的な知識があります。

私の場合は、ただそのことについて暗記となる形で教えるだけでなく、その覚えた知識が段々と紐づいて広がりを持っていくような覚え方になってもらう様に教えるようにしています。

例えば昨日であれば、現在新潟の取り扱っている3つのワイナリーのワインのテイスティングコースのプレゼンのポイントを教える機会がありました。
そういう時はただ1つ1つのワインの名前やエリアを教えるだけではなく、その3つのワインの共通項や背景を伝える様にしていきました。
この場合、3つのワインの共通項は全て新潟市の角田浜というエリアで作られているワインで、実はそのうち1つのワイナリーがそのエリアのパイオニアで、その他の2本のワインは実はそのパイオニアのお弟子さんだった・・。
といった具合です。

この様に3つのワイナリーを1つずつ教えるのではなく、共通項を持たせて紐付けてあげることで、知識は広がりを作りやすくすることが出来ますし、自分次第で深めていくことも可能です。
この”暗記”と”紐付け”で得た知識の違いは、お客様の前でお話をする時の引き出しの違いとなります。
お客様側からしてみても、ただ1本のワインの説明を聞くよりも、3本が紐付いた方が興味を持ちやすく、自然と頭の中に入りやすくなるかと思います。

また、昨日の様に自分が人に何かを教えることで、自分がどの様にしてその知識を得てきたのかというプロセスを思い出すことが出来ます。

そのプロセスの確認は次に自分が新しい知識を得る必要が出てきた際に、どの様にすればより楽しく、早く、広がりを持って学べるかのヒントとなります。

やはり学ぶだけでなく、その学んだことは人に教えることが大切ですね。

実は教える側の方が得られるものが大きいのかもしれない、そんなことを感じた昨日でした。

それでは。