和を説く憲法十七条

【二十四節気:春分(しゅんぶん):3/20~4/3頃】
春分(しゅんぶん)は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」という国民の祝日でもある。

【七十二候:雀始巣(すずめはじめてすくう):3/20~3/24頃】
雀が巣を作り始める頃。俳句や民話、童謡にも用いられ、日本人にとって古くから身近な存在である雀であるが、最近では生息数が少なく、貴重な存在に。

おはようございます。
本日から二十四節気は春分へ。よく昼の長さと夜の長さがほぼ等しくなると言われていますが、実際には昼の方が14分ほど長いのだとか。
遂に本格的な春を迎える段階といった所でしょうか。

さて、昨日は会社で指定があったセミナーへ行ってまいりました。
今までセミナーは自腹で行くことがほとんどでしたが、今回は会社の経費で参加。
金額もあまり安くないものでしたので、会社には感謝しております。

セミナーの内容は「何故人は働くのか」「人間にしか出来ないこと」といった内容です。
講師の方は経営コンサルタントの方です。

内容自体は学びになる部分が多数あり、人として忘れていた基本の部分を再確認することが出来ました。
こうして基本に立ち返ることは定期的に行った方がいいと感じた次第です。

セミナー内では、聖徳太子の憲法十七条についてのお話をする部分がありました。
十七条憲法は、西暦604年に聖徳太子が作ったとされる十七条からなる法文で、官人の心得として書かれているものになります。

今回は全十七条の簡約版を見ていきましょう。

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第一条 和を大切にせよ

第二条 三宝(仏、法理、僧侶)を信奉せよ

第三条 天皇の命令には謹んで従いなさい

第四条 礼の精神を持ちなさい

第五条 私利私欲を捨てなさい

第六条 悪を懲らしめ、善を勧めなさい

第七条 人それぞれの勤めは忠実に行い、権限を乱用してはならない

第八条 早くから遅くまで勤めなさい

第九条 真心を持ちなさい

第十条 怒らず、またそれを表情に出さずに協調しなさい

第十一条 賞罰は功績・過失にみあうものを適正・明確に行いなさい

第十二条 勝手に税をとってはならない

第十三条 新しく職務についたからと、公務を停滞させてはならない

第十四条 嫉妬の気持ちを持ってはならない

第十五条 私心を捨てて公務に励みなさい

第十六条 人民を使役する時はふさわしい時期か考えよ

第十七条 重要なことは相談して決めよ
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どれも当たり前の考えかもしれませんが、とても大切なことが書かれていると思います。
「和」をとても大切にして、相手こそあっての自分という考え方が強く出ているように感じます。

現代の役人の皆さんは、上記のことが守れていないから新聞を賑わせているのかもしれませんね。

私も守れていないなと思う所がちらほら。
現在の部分でいうと、私心、私欲を裏に抱えながら行動していることが多いと思いました。

私は組織で働く時、強い「個」があってこその組織だと考えています。
これは決して独り善がりという意味ではなく、「個」が強くなければ、和が整っていても仕方ないという意味です。

ではその「個」の強さとは何でしょうか。
私は志の高さ、人格、結果を出す力、向上心だと考えます。

ここがないと「和」になってもしょうがないのではないと思うのです。

そう考えると、まず組織は「志」が揃っていることが大前提なのではないかと思います。
そこが整ってから「個」としての強さがあり、そこから「和」になることでの相乗効果が発揮される。そんなイメージです。

いずれにしろ、「和」と「個」のバランスは重要です。
私も組織として動いている時は、もっと「和」の部分を意識して動いていこうと思います。

それでは。