おはようございます。本日はサントリーニ島に到着です。
私の働いている船の乗客の方とお話をしていると、日本に来たことがある方がたまにいらっしゃいます。
その方々にどこに訪れたかを聞く様にしています。
今まで尋ねた方は、オーストラリア、フランス、ドイツのお客様が中心とした20名程。
私の尋ねた方の平均的な滞在日数は5~7日です。
訪れた街は東京、京都、大阪、奈良と答えるお客様が圧倒的に多いです。
どうやらこの4都市が黄金ルートの様です。
そして驚いたのは松本と答える方が意外に多いです。
どうやら松本城が非常に人気の様です。
その他には鎌倉、福岡、姫路、金沢、別府といった具合です。
訪れる場所は大都市か有名な歴史的建造物がある、もしくは多い街という傾向が見えてきます。
北海道が一人もいらっしゃらないのは意外でした。アクセス面がネックなのか、ただ知らないだけなのでしょうか。
もちろん国や世代によって訪れる街の傾向は異なるかと思います。
こうした会話のやり取りの中で感じたのは、訪れる都市が限られていて非常にもったいないということ。
とびっきりの美味しい海鮮を食べたいのであれば北海道、うどんを楽しみたいのであれば香川、ビーチを楽しみたいのであれば沖縄という様に、様々な側面から日本の面白さを感じられる場所はたくさんあります。
何故ここまで限られてしまっているのでしょうか。
それはあまりにも日本が知られてなさすぎるのではないかと思います。
今まで日本から海外に発信がきちんとされていなかったことと、日本人が英語を苦手としている為、”日本人が英語で書いた日本のもの”が圧倒的に少ないという背景があると思います。
デービッド・アトキンソンさんの「新・観光立国論」に書いてありましたが、日本は観光に対する予算が圧倒的に少ないとのこと。
その他の世界の観光者数トップクラスの国々は観光に対する予算の割合が高い様です。
相手から興味を持ってもらうよりも、やはり日本側から発信をしていくことが非常に重要かと思います。
私なりにこれから”日本への外国人観光者数を増やすには”と”より様々な都市に訪れてもらうにはどうすればいいか”を観光客目線で考えてみました。
・観光する際、自身のニーズを満たすにはどこを訪れればいいかが分かる
・観光した時の経験をより良いものにしてもらう
上記の2点なのではないでしょうか。もちろんやることはたくさんありますが。
私の働いているギリシャと日本を比較しても、日本は経験、歴史的建造物、食事(特に)といった面で物凄いポテンシャルがあるのだなと感じます。
デービッドさんが仰る通り、”日本は潜在能力があるのに活かしきれていないというの”が身に沁みて感じます。
日本のインバウンド観光増加の為に何が出来るのかと考える日々が多いです。