長野県松本市にある酵素玄米のお店

聞く・聴く・訊く

【二十四節気:小満(しょうまん):5/20~6/4頃】
陽気がよくなり草木が成長して茂るという意味。農家では田植えの準備を始める頃。動物や植物にも活気があふれます。また、秋にまいた麦の穂が付くころで安心する(少し満足する)という意味もある。

【七十二候:蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ):5/20~5/25頃】
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃。蚕がつむいだ繭が美しい絹糸になります。

おはようございます。
本日も昨日に続いて、聞くことについてお話をしたいと思います。
何故私が昨日の様なブログを書いたのかというと、人の話を聞けない人を見ていて、他ならぬ自分が”人の話を聞けていない”と気付いてしまったからなのです。

人と話しながら、常に自分の話題に持っていこうとしている自分がいる。
これではコミュニケーションにならない。こんなことではいけない。と思ったのでした。

では、聞くとは何なのでしょうか。

主に耳を用いる”きく”には3種類あります。
それは、”聞く”・”聴く”・”訊く”です。

辞書で”聞く”と調べてみると、「音・声を耳で感じとる。耳に感じて,知る。」とあります。

”聴く”というのは、「心を落ち着け注意して耳に入れる。傾聴する”の意。」とあります。

そして3つ目の”訊く”は、「たずねる。問う”の意」とあります。

”聞く”は音が耳の中入ってくる状態。
”聴く”は”聞く”がより主体的で、心を用いて注意を傾ける状態。
”訊く”は尋ねる状態と言えるでしょう。

人と話をしている時はこの3つを用いています。
人の話が音として耳に入っている時点で”聞く”となっており、その相手の話を理解しようとしていたら”聴く”になり、相手に質問をすると”訊く”になります。

ここで分かるのは、より良いコミュニケーションをする為には”聴く”が非常に重要であるということです。
何故なら、ただ”聞く”というのはあくまでただの音に過ぎず、心を用いて”聞く”ことで初めて”聴く”となるからです。
相手の話を相手の目線、気持ちに立って理解しようとする。そこで相手が本当に求めていることを知ろうとする。これが”聴く”であると思います。

そして相手の求めていることを知る為に質問をする、確認をする、問う。”聴く”という目的の手段の為に”訊く”があるのかもしれません。

”聞く”、”聴く”、”訊く”。
これらの意味を理解して用いることで、人生がより充実する様に思います。
私もこれに気を付けて、より気持ち良く実りあるコミュニケーションを目指して行きます。

それでは。