ギリシャ航海記

2017年にギリシャのクルーズ船会社で勤務していた際の日記。

ありがとう、ブルガリアンカップル

ギリシャのミロス島から見た海の風景

こんにちは。本日は午前にギリシャのピレウス港に到着し、正午にはギリシャのシロス島へ。

本日は昨日の出来事を。
昨日はミロス島でクリマ(Klima)という漁師の村とミロのヴィーナスが発見された場所へ行く予定でしたが色々あり予定変更。
そのことについて書こうと思います。

私が島のインフォメーションセンターで目的地を訪ねていると、船の乗客の方が話しかけてきました。
”もし良かったら、私達もそこへ行くから、レンタカーで一緒に行かない?”と言われました。
一瞬戸惑いましたが、私は一緒に行くことにしました。
レンタカーは傷だらけのヒュンダイです。笑

彼らはブルガリア人のカップルで、休暇を満喫中とのこと。
男性は私と大差なく、女性は10歳程年上でした。

車内での会話はとても盛り上がり、ブルガリアについてや、琴欧洲のこと(ブルガリアでは有名らしい)、明治ブルガリアヨーグルト、寿司等話は尽きません。

ちなみに、ブルガリア人の彼女について簡単に説明すると、ギリシャ語と韓国語が話せて、K-POPが大好き。韓国へ旅行へ行った際は出来る限りのライブのチケットを取り観に行ったそうです。
また、ドラマ「ブザービート」と「たった一つの恋」も観たことがあるとか。
とても多彩ですね。

そして、何と彼らの次の旅行先は日本!10月に東京ドリフトショーを観に行く予定だとか。

観光は3時間程で3ヶ所周り、クリマ、小さな村、先週行ったサラキニコビーチへと行きました。
そして間にはレストランで休憩を挟み、ご馳走になってしまいました。

結局私は1円も払わずに彼が全て払ってくれました。
私が「払うよ!」というとこんなことを話してくれました。

「オレは大学の頃アメリカでレストランのインターンをしていたことがあるんだ。その時にサービスをする人達の大変さを知った。だからとてもリスペクトしているんだ。お金は問題ないよ。払わせてくれな。」

彼は年が一つしか変わらないけれど、本当にジェントルマンで、しかも自分でお金もしっかりと稼いで今こうして旅行にきている。カッコイイの一言です。私もこうありたいなと思う次第でした。

そして本日の朝、彼らのクルーズは終了。朝に会うことが出来、感謝を伝えることが出来ました。
Facebookの連絡先を交換したので、日本に来ることになったらオススメの場所を教える約束をしました。
これが私に出来るささやかな恩返しです。

色々な乗客の方々との思わぬ出会いや、たくさんのコミュニケーションを取ることができる。
これはクルーとして一つの醍醐味だと思います。

一期一会とはまさにこのことでしょうか。
今日も感謝の気持ちを常に持ち続けて、自分の出来る精一杯のサービスをしようと思います。

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サラキニコビーチ

おはようございます。本日はギリシャのミロス島に到着。
本日はミロのヴィーナスが発見された場所まで足を伸ばしてみようと思います。

先週のミロス島に行った際はサラキニコビーチという所に行ってきました。
このビーチは白い奇石が有名で、ビーチですが砂浜がなく、一面が岩で真っ白。日陰もありません。

私にとっては、今まで見たビーチの中で一番美しいビーチでした。
水深は深めで、少しでも離れると足が着かなくなってしまう程。他のお客さんは楽々と立ち泳ぎをしているのに、自分は立ち泳ぎがあまり分からずアップアップしておりました。笑

また、入江から30~50m離れた所には岩があり、5~10mの高さから飛び降りることが出来ます。
最初はする気は無かったのですが、他の人々がやっているのを見て、「新しい知見が得られるかもしれない」と思い挑戦を決意。

5分程ためらいましたが、周りの人々のカウントダウンのおかげもあり無事にダイブ。
初めての経験です。少し自分が変われた気がしました。

ビーチに行って思ったのは、「世界にはまだまだ知らないビーチがたくさんある」ということ。
日本にも美しいビーチはたくさんありますが、世界にはその土地特有の形をしたビーチがたくさんあります。

こうした場所へ行くことで感じられることはたくさんあると思います。
私の場合は、「こんな面白いインスピレーションを得られるんだから、日本に留まっているのはもったいない!」「何故人々は夏場に水質も良くない、人で溢れかえっている由比ヶ浜へ行くのだろうか?」等色々と感じることが出来ました。

そもそも海水浴の意味を考えたら、リラックス、日焼け、我を忘れて楽しむ等、人それぞれの目的があります。
それぞれの目的にあったビーチを探すのはとても楽しいと思います。

私の名前には海が含まれています。だからなんだという話ですが、これからも美しいビーチを探しに彷徨おうと思います。

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徐々に復活

おはようございます。本日はトルコのクサダシ港に到着。本日も外出する時間はなさそうなので、次回にお預け。
正午過ぎには出港してギリシャのサモス島へ向かいます。

ブログの更新が途切れており、大変失礼致しました。
途切れていた主な理由は、7月から航路が変更になり、スケジュールがタイトになった。その為睡眠時間が減ることでブログを書くことに義務感を感じて精神的な重荷になってしまったことが第一です。

そこで今後はブログを毎日続けることに焦点を置こうと思います。
寄港地のスケジュールによって文量が左右されることになると思います。
文の少ない時は密度を濃く、文量に時間を割ける時は論理的で分かりやすい文章を書くことに努めてまいります。

また、日によって時間の取れない場合は毎日更新とはいかず、1日に2投稿をすることもあるかと思います。

ブログを休むことによって、改めて休息時間の重要性が分かりました。
また、休息時間を設けることで自分なりの気付きが出てきました。今は頭の中にネタがたくさん浮かんでいる状態です。

血液検査の結果、排泄、皮膚の状態、乗客の方とのコミュニケーション、寄港地の様子、Cruise Industry、私の英語力等々。。
読んでいる方に対して「面白い!」「読む価値がある!」と感じて頂ける様な記事を書いていこうと思います。

最終的にはより多くの方に読んで頂ける様になりたいと思います。

明後日に完全復活予定です。

引き続きよろしくお願い致します。

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日曜日までお休みします。

おはようございます。
急にブログの更新が途切れてしまい、失礼致しました。
理由は航路の変更でスケジュールがタイトになり、ブログを書くことがかなり厳しくなってしまった為です。
その為、一旦ブログを7月9日の日曜日までお休み致します。

その後ブログの更新の頻度をどうするか、考えたいと思います。

よろしくお願い致します。

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ミロス島

ギリシャのミロス島にいる牛たち

おはようございます。
本日はギリシャのミロス島に到着です。

ミロス島は人口5,000人程の小さな島で、ミロのヴィーナスが見つかった場所として有名です。

この文の続きは明日書きます。それでは。

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お腹が空いたらどうするか

おはようございます。本日はトルコのクサダシに到着です。
午後にはクサダシを出港し、ギリシャのサモス島に到着します。

両方とも初めての寄港地です。
本日は時間がない為、散策の時間はお預けです。

さて、本日は食欲について。
実は6月の初旬まではお腹いっぱい食べないと落ち着かない、活動時間中に食事のことばかり考えてしまうという状態でした。
これ、調べてみるといずれも過食症の症状なんですね。笑
過食症かは分かりませんが、今までに体験したことがない程食欲のセーブが難しい状態にありました。

現在はやっと食べる量を腹8分目とはいかなくとも9分目くらいまでセーブ出来る様になりました。

理由を考えてみると、2つ思い浮かびました。
1つ目は仕事への慣れが深まってきたことで精神的に落ち着いてきたこと。
2つ目はグルテンフリーの実践(10日目)と砂糖の入ったもの(10目)を食べない様にしていることが大きいかと思います。

特に2つ目のグルテンフリーと砂糖の効果は絶大。私はパンも砂糖の入った食べ物も大好きで、食べ出すと止まらない傾向にありましたが、辞めてみると食べたい衝動に駆られることはなくなりました(食べられるなら食べたいですが)。

インターネットで調べてみると、様々な研究の結果でそれぞれの食品に”依存性がある”という結論が出されています。
※砂糖に関して特に悪いのは白砂糖とされている。もし気になる様であれば自分で調べて頂くことをオススメします。
私もこの結論には納得です。

また、私は極力間食は控える様にしていますが、どうしても食べ物を食べたい時があります。
そんな時はどうするか。以下の3つを実践しています。

①塩を舐める
②オリーブの実を食べる
③プルーンを食べる

それぞれについて解説をしていきましょう。
①についてはギリシャの食品店で買った塩をジップロックに詰めて、お腹が空いたら舐める様にしています。
こうすることで甘いものを食べたい衝動を抑えることが出来ます。

②に関しては八百屋さんでオリーブの実を買って常にキープしています。
①同様にジップロックに詰めて保管して、お腹が空いたら少しだけつまむ様にしています。
オリーブの実の塩味が少し食欲を満たしてくれます。

③プルーンも八百屋さんで買います。
どうしても甘いものを食べたい時は食べます。砂糖の入ったものより、自然の甘みを食べた方がいいだろうという考えです。

とても地味ですが、こうした実践によって食べ過ぎることが減ってきました。

過度な制限でストレスを感じぬ様に、少しずつ習慣化出来る様にしていきます。

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ブログを継続することの意義

おはようございます。本日はラブリオン港に到着。
さあ、今日から遂に新しい航路に変更です。週に4日が1日に2つの寄港地を周るという超ハードスケジュールです。
私の体はどうなってしまうのでしょうか?笑

そして先程、遂に血液のテストを受けてきました。名前は”cytoxic test”。自分の体と食物の体の耐性を調べるものです。遅延性のフードアレルギーとは少し異なるかと思いますが、ニュアンスは似ています。

本日はブログを書くことの意義について。
昨日ブログを続ける重要性とはなんだろうかと考えた時に、1つ腑に落ちたことがあります。
それは、”この先自分のことを振り返る時にとても役に立つものになる”というものです。

例えば、もし自分が苦しい場面に直面したとします。その時に”あの時はこの困難をどの様に克服したのか”、”この時はどういう考え方をしていた方がいいのか”等を振り返るとします。
その時に毎日書き留めていたブログがあれば、その事象が起きた際のアプローチの参考になります。

更に文字で検索をすればすぐに見つけることが出来る。
ここは紙の日記との大きな違いだと思います。

また、その時々の思考や感情を文字にすることで、自分をより深く知る手助けになると思います。
自分の傾向を知ることは自分の軌道修正、目標の達成に大いに役立つと思います。

私はこの気付きを通じて、”やはりブログを継続する意義はあるな”と感じることが出来ました。
時間に余裕のない日、心に余裕のない日は気が重くなることがあります。また、”こんなブログを書いているならその時間を英語の勉強に充てた方がいいのではないか”と考えることもしばしばあります。

しかし昨日のふとした気付きにしかり、ブログを書いているからこそ自分の頭が整理出来ていると感じますし、少しずつではありますが思考が深まっている実感はあります。

その為今後もブログは続けていこうと思います。

ブログを継続して、半年後、1年後の自分が”ブログの継続は凄い財産だ!!”と思っていられるようになっていようと思います。

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提案した企画が通る

おはようございます。本日はトルコのチェスメ港へ到着。
明日から航路が変更される為、段々と乗客の皆さんが書く寄港地で下船しています。
次の航路に向けた準備が進んでいる状況です。

本日は久しぶりに仕事の話をします。
私はエンターテイメントチームのホストという役職です。その中の仕事の中には船内のアクティビティ、ゲームのサポートが含まれています。

そこで先日、私は新しいアクティビティを思い付きました。

内容はただお客様の名前を漢字で書き、その単語の一つ一つの意味を説明するというものです。

例えば、名前が「Romeo」さんであれば、当て字で浪面男と書くとします。
そして、その単語の意味を一つ一つ解説していきます。
浪→wave、面→face、男→maleといった具合です。

これが以前お客様に対して試したら、思いの外喜んでくれました。
そこで提案しようと思った流れになった訳です。

そこでマネージャーに提案をしに行ったら、「いいね1早速採用するよ!」と言ってくれました。
マネージャーがとても笑顔になった為、私も大変嬉しい気持ちになりました。

提案する前はこんな単純な内容でいいのか、と思い気が引けていましたが、なんでも勇気は振り絞って見るものですね。

自信がなくとも、思ったことは口にして実際に行動に移すことが大切だと感じた瞬間でした。

正直まだまだ英語力に自信がありませんし、仕事に対しても自信がありません。
しかし行動を起こさず指示待ちの状態でいると、状態は停滞したまま。
私は最初の1ヶ月間をそのような状態で過ごしてしまった為、少し後悔をしています。

しかしこれではいけないと思い、今目の前で出来る最大限の貢献は何かを考えて、なるべく実行に移すことにしました。

そして目の前のことに取り組むだけでなく、少しずつ新しいことにもチャレンジするスタンスに変えました。そうすることで段々と仕事の幅も少しずつ広がってきました。

広がり方でいうと、本当に少しずつです。しかし、「何事も一歩ずつしか進め」ません。
ただその「少し」が将来大きな変化をもたらすのではないかと考えています。

これからも主体性を忘れずに、少しずつ進んでいこうと思います。

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インプットを通じ、心の中で感じていたことを思い出す

おはようございます。本日はギリシャのロドス島に到着。
先日からお話している様に、7月からは航路を変更します。8月までは同じ航路で進み、
そして9,10月に現在と同じ航路に戻ります。

その為、ロドス島とは一旦お別れ。また戻ってきたいと思います。

本日も7つの習慣について。
7つの習慣には、こんなことが書いてあります。

「この本との関係を生徒(教わる側)から教師(教える側)に転換することを勧めたい。(省略)。学んだことを二日以内に他の人に教えることを前提として読んでほしい。」

私は教える側とまではいかなくとも、ブログを通じて感じたことを言葉に記そうと思います。

私は就職活動中に良く目にするある言葉に違和感を感じていました。
それは、「圧倒的成長」という言葉です。「何だか胡散臭い言葉だな」と感じていました。

ただその時はそう感じていただけなので、何故そう感じるのかまでは考えていませんでした。
が7つの習慣の「すべての生命に、成長と発達のしかるべき順序がある。(以下改変)子供であれば寝返り→座り→はいはいすることを学ぶ。(以下省略)」という文を読んで、違和感を感じていた理由が分かりました。

それは、「大切なものを飛ばしてまで成長を追い求めているのではないか」と感じていたからです。
会社であれば、まずは顧客の信頼を得て価値を提供することが先だと考えます。
しかし売ることをゴールにしてアフターフォローがなっていない。利益を追い求めすぎて極端なコストカットに走る。そうした本来必ず通るべきプロセスを通らずに「圧倒的成長」という言葉を使っているのではないか、と感じていた様です。

もし私が会社を作るのであれば、まずは自分の心の底から感じる理念を掲げ、同じ志を持った同志だけと働きます。そして目の前の顧客に喜んでもらえる様に精一杯取り組み、信頼の輪を広げて行き、広げてもいいと感じた時に広げていく。そんなイメージです。

今回の経験を通じて感じたのは、何故そう感じるのかということ深く掘り下げることはとても大切だということ。結果的にこうした考察の積み重ねは、「自分がどうありたいか」ということの発見につながると思います。

これからも自分の感じたことに対しては、積極的に耳を傾けていこうと思います。

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経験とは、段階を踏むことではないか

おはようございます。本日はギリシャのクレタ島、ソーダ港に到着。
先日からお伝えしている通り、7月より航路を変更する為、一旦クレタ島ともお別れ。
一番お気に入りの島ですので、少し寂しいです。
9月にまた戻れることを楽しみにしています。

今日もクレタ島産人参を購入しようと思います。

現在、再度「7つの習慣」を読み直しています。
そこにはこうした言葉が並んでいました。以下引用です。やや省略している箇所があります。

「全ての生命に、成長と発達のしかるべき順序がある。」
「人生の様々な段階で能力を開発するのも同じである。ピアノが弾ける様になることも、同僚とうまくコミュニケーションを取れる様になることも、段階を踏まなければならない。これは個人にも、夫婦にも家族にも、組織にも当てはまる原則である。」
「千里の道も一歩から」「何事も一歩ずつしか進めない」

こうした言葉から、私は「経験とは、段階を踏むことではないか」という解釈を得ました。
私達はよく、「何事も経験だよ」とか「経験を積ませる」とかそういった言葉をよく耳にするかと思います。
私も「経験」という言葉自体はよく使っていましたが、そこまで深く考えていませんでした。

しかし昨日ふとこのフレーズを読み直した時に、「そうか、段階を踏むことが経験なのか」ということに気付きました。

つまり成長をしたい場合は、正しく段階を踏むことが必須になる訳です。
赤ちゃんに例えると分かりやすいでしょうか。
まずはハイハイを覚えてから、段々と立って歩ける様になるプロセスを踏む訳で、逆はありません。

つまり自然なプロセスを無視したら、いつまでたっても成長することは出来なくなってしまう訳です。
必ず通るべき道がある。だから近道はない訳です。

こうして考えてみると、物事がよりシンプルに見えてくる訳です。

もう一つ例を出してみましょう。
何故筋道を立てて説明をするかというと、その説明を理解してもらう為に必要なポイント、順序があるからです。順序が逆になってしまったら、理解がより難しくなってしまう。もしその説明が分かりやすければ、それは正しい筋道を立てられているからでしょう。そしてそれを人々は「論理的」と呼ぶのでしょう。

経験という言葉に対する解釈がより深まった一日でした。

普段使っている言葉を掘り下げることで、一段深まった考察を手に入れることが出来ました。

まずは今私の行なっていることが正しく段階を踏んでいるのかを確認し、

正しく段階を踏む様なプロセスを作り上げて行きたいと思います。

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