クレタ島のハニア港に停泊中のプリンセスクルーズ・ロイヤル・プリンセス号

船の排気ガスから消費者の購買行動を考える

おはようございます。本日はソーダ港に到着。
今日は街まで出て、人参を買いに行こうと思います。

本日は日頃気になることからピックアップ。
クルーズ船の燃料は重油です。船はこれが動力として航海をすることが出来ます。
航海をしているときは煙突から煙がモクモク。これは排気ガスですね。

また、停泊中も常に煙がモクモクと出ています。
何故でしょうか。常にエンジンをつけておかないと船内で電気を使うことが出来なくなってしまうからです。

つまり船は人を乗せている間は常にエンジンをつけていなければいけないわけです。
その間はずっと煙がモクモクとこみ上げています。

現在クルーズ船の顧客は年々増加傾向で、巨大なクルーズ企業は新しい船舶を次々に建造中。
更にクルーズ船の巨大化も進み、来年の頭にはロイヤルカリビアン社から世界で最大の大きさを誇る客船がデビュー予定です。(約230,000トン!)

つまり客船を通じた排気ガスの量は年々増え続けているということになります。

私は停泊中も船が煙を出している様子を見て、”ああ、なんだか地球に申し訳ないな”と感じます。
また、地球の環境に影響を与えながらビジネスをしていると痛感します。

船で働いて給料を頂いている私が言うのもなんですが、私は資源を浪費してまでお金を稼ぐのはいかがなものなのだろうか?と感じます。

増え続ける人口で今のままのペースで資源を消費し、汚染を続ければ必ず地球からお叱りを受けると思います。
そろそろより多くの人々が”日々の生活で環境への影響を最小限にする為にはどうすればいいか”を考える時がきていると思います。

もしそうした資源の浪費を防ぎたいと思うのであれば、消費者の行動を変えることで現状を変えることが出来ます。
ビジネスを支えているのは消費者です。つまり消費者がその消費やサービスを購買しなくなればそのビジネスは存続が難しくなります。

ではもしより環境に影響を与えない製品、サービスを選ぶにはどうすればいいのでしょうか。
それはその製品、サービスが生み出されるプロセスを調べ、想像することです。それは”この製品が及ぼす環境がどれほどなのか”といった具合にです。そうした考え方をすることができれば、”この製品は100%天然由来の原料で作られた洗剤なのだな。じゃあ水を汚す影響も少なそうだ。”と考えることが出来ます。

つまりこれから消費者の購買行動をより環境に優しいものにしたいのであれば、良心と正しい知識を持って購買をすれば少しでも変化を起こせると思います。

近い将来は仕事を通じて、できる範囲で人々の購買行動を変え、より地球にかかる負担が少なくなるような仕事をしたいと思っています。