Z会と私

【二十四節気:小満(しょうまん):5/20~6/4頃】
陽気がよくなり草木が成長して茂るという意味。農家では田植えの準備を始める頃。動物や植物にも活気があふれます。また、秋にまいた麦の穂が付くころで安心する(少し満足する)という意味もある。

【七十二候:蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ):5/20~5/25頃】
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃。蚕がつむいだ繭が美しい絹糸になります。

おはようございます。
最近、とても寒暖差が激しい松本市。
松本市のお米事情は分かりませんが、この寒暖差はお米を美味しくしてくれるのではないかとふと感じる今日この頃です。

さて、昨日は小学生の頃の回想をしましたが、今回は中学生の頃の回想を。
私は中学生の頃、通信教育のZ会を受講していました。
Z会とは”進研ゼミ”と並び有名な通信学習教材の一つです。

Z会の特徴としては、課題に対して答えを埋めるというよりもとにかく自分で考えさせて、自分なりの答えを出す様な問題が多かった印象があります。
その為、一つの問題に対してかかる時間がとても長く、大変でした。
これが当時の私にとっては非常にしんどく、10ヶ月分くらい溜めてしまうこともありました。
結局中学3年の夏の部活引退後にZ会を辞めてしまい、近所の塾に通うことになりました。

何故こんなことをことを言っているのかというと、今になって”Z会の教育方針は素晴らしかった”と感じるからです。

現状の日本の教育は暗記して覚えて答えを出すことを極めてしまえば、ある程度の学歴を手にすることが出来ます。

しかし会社で働く様になってからはそうはいきません。
自分なりの答えを出し、それを実行し、うまくいったらそれを磨き続けて、失敗したら改善策を考えて次回以降の成功の糧に活かす。
これは答えなき答えを常に自分なりに考えるプロセスです。

これはZ会の教材と同じです。
正直受験にはあまり直結しないけれど、実は受験合格よりも大切なものをZ会の教材は提供しているのではないかと思いました。

Z会の教育理念を見ると、以下の様なことが書いてありました。

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私たちは、将来、社会の中核を担う人材を育成するために、以下の能力を養成します。

  1. 一.課題を発見・解決する力
  2. 一.本質を見究める力
  3. 一.自らの思いや考えを伝え、周囲を巻き込む力
  4. 一.社会をより良くしようとする強い意志
    ーーーー

どれも本当に大切なことです。

Z会は私に考え方のベースを教えてくれたのではないかと感じています。
何故だか急にZ会へ感謝の気持ちが湧いてきました。

暗記を優先して安易な道を取るか、ちょっと辛いけど自分で考えて答えを出す取り組みをしてみるか。
これは数年後にじわじわと効いてくる意思決定ですね。

やっぱり教育は大切だ。
そんなことを感じました。

それでは。