ギリシャのピレウス

恐るべしギリシャ時間

こんにちは。本日はギリシャの人々の時間感覚について書いていこうと思います。

私は現在、乗船する為に必要な資格を取る為に現地のトレーニングセンターで講習を受けています。昨日のクラスはCrowd Managementと言って、客船の様な数多くの人々が乗った中でもし緊急事態が発生したらどの様に対処すべきかを学びます。昨日はその2日目。ギリシャ人の先生、ギリシャ人の生徒5人、ポルトガル人の生徒1人、日本人1人(私)という状況です。授業は14:30から20時・・のはずが15時からスタート。ここまでは経験済みなので想定内です。
そこから40分先生と生徒でギリシャ語onlyのお喋りが続きます。ここまでも想定の範囲内。
この後10分休みが入ります。というのも想定内。そしてその休憩が40分休みになる。これも想定内です。
そして英語のビデオを40分程鑑賞。この後また、ギリシャ語onlyの講義(多分雑談)が30分程続き、また40分休憩。何と今回は英語をほぼ話さずに講義が終了してしまいました。

本日はコースの最終日なので、最後1時間はテストです。
ちなみにテストの時もビデオは流しっぱなしです。
無事テストに合格し、コースを終了しました。

振り返ってみると、英語を使った時間は、”休み時間ですよ”という合図、ポルトガル人の生徒と先生との雑談のみ。
今回の授業構成はギリシャ語95%、英語5%といった所でしょうか。
もちろん講義中はなす術はありません。だから私はせめて時間を充実させようと、読書をするといった状態

もし日本で同じ状況であったらを考えてみましょう。授業時間は時間通り始まります。休憩時間はおそらく1時間に1回、1回15分でしょう。
もし日本人以外の生徒が混ざっていたら、英語で解説をする時間も設けるかと思います。
そしてテストは静かな環境で制限時間を設けて受けるといった具合でしょうか。

 
私が感じたのは、異なる時間感覚を知ることは大切なのではないか、ということ。
こうした差異を感じることで、自分はどの様に時間を使いたいのか、フィットするのかということが少しずつ分かってくるのではないかと感じます。
例えば、私であればもし理想のクラス時間があるとすれば、授業のペースをやや早めて、早めに終わる様にして他の時間に使いたいなと感じます。
しかし逆の人もいるわけでギリシャの様にゆったりと時間を使いたい人達もいる訳です。
これは日本の同一の環境にいるだけでは感じることは出来ません。

日本でも都会と田舎へ行くと空気の流れ、時間の感じ方が違います。
しかし日本とギリシャのでは更に違います。
どちらにも良い面、悪い面があります。時間の使い方の多様性を知り、自分に合った使い方を知ることは人生をより豊かにすることができる一つのヒントだと感じました。

きっちりとした時間の使い方に慣れている方、こうした環境に身を置くことで新たな発見があるかと思います。

今後はなぜギリシャの人々がこうした時間の使い方をしているのか、より深い部分の理由を考えていきたいです。